けやき便り

オメガ3脂肪酸と関節リウマチの関係について

関節リウマチ滑膜細胞に飽和脂肪酸であるパルミチン酸を添加すると、炎症性サイトカイン酵素の分泌が高まります。パルミチン酸は、炎症を促進する方向に働きます。飽和脂肪酸は、牛肉、豚肉、牛乳やバターに豊富に含まれています。脂肪酸の種類による摂取上限の目安が、日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されています。飽和脂肪酸の摂りすぎには注意することが大切です。オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、ともに必須脂肪酸です。オメガ6脂肪酸は摂りすぎになっていることが多いので、意識して摂ろうとする必要はありません。オメガ3脂肪酸は、足りない事が多いため、意識して摂る必要があります。オメガ6脂肪酸のリノール酸を多く摂取すると。中間代謝物のアラキドン酸を経て炎症が促進される方向に働きます。オメガ3脂肪酸を多く摂取すると炎症が抑えられる方向に働きます。エゴマ油、アマニ油はオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸が豊富です。

また、オメガ3脂肪酸の摂取により、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)の使用量が減少されることが示されました。オメガ3脂肪酸には抗炎症作用があり、関節リウマチの疾患活動性を低下させる可能性があると考えられます。(公益社団法人 日本リウマチの会発行 流 より引用)

最後に、オメガ3脂肪酸を多く含む食材を紹介します。

まぐろ、サンマ、サバ、なたね油、アマニ油、大豆油、キャノーラ油、チアシード などです。オメガ3脂肪酸は体内では作られないため、食事やサプリで補う必要があります。

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