MRI検査が禁忌の金属類について
MRI検査が禁忌な金属が存在する場合、検査を施行する事はできません。対内に留置される代表的な金属製の医療器具は、以下のように様々あります。これらの金属には、MRI検査が禁忌である製品と、検査が可能な製品が混在しているため注意が必要です。
心臓用…ペースメーカー、人工弁、ステント、胸骨ワイヤー 整形外科用…プレート、人工関節・骨頭、髄内釘、スクリュー
腹部用…胆管ステント、クランプ、クリップ、コイル 脳外科用…動脈瘤クリップ、コイル、圧可変式バルブシャント
血管用…ステント、人工血管、フィルター 婦人科用…リング
眼科用…義眼 耳鼻科用…人工内耳 歯科用…インプラント、矯正器具、磁性アタッチメント
これらのように体内には様々な金属材料が使用されています。また、近年使用が多くなってきている視力補正用色付コンタクトレンズ(カラーコンタクトレンズ)の一部に、酸化鉄や磁性金属を含む着色剤が使用されている場合があります。その添付文書には、MRI検査時にはレンズを取り外すことが明記されていますので、検査時には必ず外す必要があります。
MRI検査は、非常に強い磁場環境下で検査を施行します。身に着けている腕時計、携帯電話、(スマートフォン)、財布などを誤って持ち込むと、壊れたり使用できなくなる可能性が高いです。
当院ではMRI検査前に重要チェック項目の問診をしております。病院側もトラブルのないよう注意喚起していきますが、患者さま自身でもMRIの検査時はご自身の金属類、身につけているものに注意をしていただき、検査時に申し出ていただくようお願い申し上げます。分からない事や不安がある場合はいつでもスタッフにお尋ねいただきますようお願い致します。